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変種
操作

va_arg

From cppreference.com
ヘッダー <stdarg.h> で定義
T va_arg( va_list ap, T );

va_argマクロは、va_list 型の ap から次の引数に対応する、型 T の式に展開されます。

va_arg を呼び出す前に、apva_start または va_copy のいずれかの呼び出しによって初期化されている必要があり、その間に va_end の呼び出しがあってはなりません。va_arg マクロの各呼び出しは、次の可変引数を指すように ap を変更します。

もし ap 内の次の引数の型(プロモーション後)が T互換性がない場合、未定義の動作となります。ただし、以下の場合は除きます。

  • 一方の型が符号付き整数型で、もう一方が対応する符号なし整数型であり、かつその値が両方の型で表現可能である場合。
  • 一方の型が void へのポインタで、もう一方が文字型へのポインタである場合。

va_argap 内に引数がなくなった状態で呼び出された場合、未定義の動作となります。

目次

[編集] パラメータ

ap - va_list 型のインスタンス
T - ap 内の次のパラメータの型

[編集] 展開された値

ap 内の次の可変引数

[編集]

#include <math.h>
#include <stdarg.h>
#include <stdio.h>
 
double stddev(int count, ...)
{
    double sum = 0;
    double sum_sq = 0;
    va_list args;
    va_start(args, count);
    for (int i = 0; i < count; ++i)
    {
        double num = va_arg(args, double);
        sum += num;
        sum_sq += num*num;
    }
    va_end(args);
    return sqrt(sum_sq / count - (sum / count) * (sum / count));
}
 
int main(void)
{
    printf("%f\n", stddev(4, 25.0, 27.3, 26.9, 25.7));
}

出力

0.920258

[編集] 参考文献

  • C23標準 (ISO/IEC 9899:2024)
  • 7.16.2.2 The va_arg macro (p: TBD)
  • C17標準 (ISO/IEC 9899:2018)
  • 7.16.1.1 The va_arg macro (p: TBD)
  • C11標準 (ISO/IEC 9899:2011)
  • 7.16.1.1 The va_arg macro (p: 269-270)
  • C99標準 (ISO/IEC 9899:1999)
  • 7.15.1.1 The va_arg macro (p: 249-250)
  • C89/C90標準 (ISO/IEC 9899:1990)
  • 4.8.1.2 The va_arg macro

[編集] 関連項目

可変長引数のコピーを作成する
(関数マクロ) [編集]
可変長引数の走査を終了する
(関数マクロ) [編集]
va_startva_argva_endva_copy で必要とされる情報を保持する
(typedef) [編集]
可変長引数関数へのアクセスを有効にする
(関数マクロ) [編集]
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