std::multimap<Key,T,Compare,Allocator>::equal_range
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| std::pair<iterator, iterator> equal_range( const Key& key ); |
(1) | |
| std::pair<const_iterator, const_iterator> equal_range( const Key& key ) const; |
(2) | |
template< class K > std::pair<iterator, iterator> equal_range( const K& x ); |
(3) | (C++14以降) |
| template< class K > std::pair<const_iterator, const_iterator> equal_range( const K& x ) const; |
(4) | (C++14以降) |
コンテナ内の指定されたキーを持つすべての要素を含む範囲を返します。この範囲は2つのイテレータによって定義されます。1つは key に対してそれ未満ではない最初の要素を指し、もう1つは key よりも大きい最初の要素を指します。あるいは、最初のイテレータは lower_bound() で取得でき、2番目のイテレータは upper_bound() で取得できます。
1,2) キーと key を比較します。
3,4) キーと値 x を比較します。このオーバーロードは、修飾子 Compare::is_transparent が有効で型を表す場合にのみオーバーロード解決に参加します。これにより、
Key のインスタンスを構築せずにこの関数を呼び出すことができます。目次 |
[編集] パラメータ
| key | - | 比較対象の値 |
| x | - | Key と比較可能な代替値 |
[編集] 戻り値
std::pair。目的の範囲を定義するイテレータのペアを含みます。最初のイテレータは key に それ以下 である最初の要素を指し、2番目のイテレータは key より 大きい 最初の要素を指します。
もし key に対してそれ未満ではない要素が存在しない場合、最初の要素として末尾を過ぎた (past-the-end) ( end() を参照) イテレータが返されます。同様に、もし key よりも大きい要素が存在しない場合、2番目の要素として末尾を過ぎたイテレータが返されます。
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(C++11以降) |
[編集] 計算量
コンテナのサイズに対して対数時間。
注釈
| 機能テストマクロ | 値 | 規格 | 機能 |
|---|---|---|---|
__cpp_lib_generic_associative_lookup |
201304L |
(C++14) | 連想コンテナでの異種比較検索(オーバーロード (3,4)) |
[編集] 例
このコードを実行
#include <iostream> #include <map> int main() { std::multimap<int, char> dict { {1, 'A'}, {2, 'B'}, {2, 'C'}, {2, 'D'}, {4, 'E'}, {3, 'F'} }; auto range = dict.equal_range(2); for (auto i = range.first; i != range.second; ++i) std::cout << i->first << ": " << i->second << '\n'; }
出力
2: B 2: C 2: D
[編集] 関連項目
| 特定のキーを持つ要素を検索する (公開メンバ関数) | |
| (C++20) |
コンテナが特定のキーを持つ要素を含むか確認する (公開メンバ関数) |
| 特定のキーに一致する要素の数を返す (公開メンバ関数) | |
| 指定されたキーより大きい最初の要素へのイテレータを返す (公開メンバ関数) | |
| 指定されたキーより小さくない最初の要素へのイテレータを返す (公開メンバ関数) | |
| 特定のキーに一致する要素の範囲を返す (関数テンプレート) |