std::experimental::filesystem::resize_file
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< cpp | experimental | fs
| ヘッダー <experimental/filesystem> で定義されています |
||
| void resize_file( const path& p, std::uintmax_t new_size ); void resize_file( const path& p, std::uintmax_t new_size, error_code& ec ); |
(filesystem TS) | |
指定された p という名前の通常のファイルのサイズを変更します。POSIX の truncate と同様です。以前のファイルサイズが new_size より大きい場合、ファイルの残りの部分は破棄されます。以前のファイルサイズが new_size より小さい場合、ファイルサイズは増加し、新しい領域はゼロで埋められたように見えます。
目次 |
[編集] パラメータ
| p | - | サイズを変更するパス |
| new_size | - | ファイルが持つことになるサイズ |
| エラーコード | - | 例外を投げないオーバーロードでのエラー報告のための出力パラメータ |
[編集] 戻り値
(なし)
[編集] 例外
error_code& パラメータを取らないオーバーロードは、基盤となる OS API エラーが発生した場合に filesystem_error をスローします。この例外は、最初の引数として p、エラーコード引数として OS エラーコードを指定して構築されます。std::bad_alloc は、メモリ割り当てが失敗した場合にスローされる可能性があります。 error_code& パラメータを取るオーバーロードは、OS API 呼び出しが失敗した場合にそれを OS API エラーコードに設定し、エラーが発生しなかった場合は ec.clear() を実行します。このオーバーロードはnoexcept 指定:
noexcept
[編集] 注意
スパースファイルに対応しているシステムでは、ファイルサイズを増やしても、ファイルシステム上の占有スペースは増加しません。スペースの割り当ては、ゼロ以外のバイトがファイルに書き込まれた場合にのみ発生します。
[編集] 例
空きスペースに対するスパースファイルの作成の影響を説明します。
このコードを実行
#include <experimental/filesystem> #include <fstream> #include <iostream> namespace fs = std::experimental::filesystem; int main() { fs::path p = fs::temp_directory_path() / "example.bin"; std::ofstream(p).put('a'); std::cout << "File size: " << fs::file_size(p) << '\n' << "Free space: " << fs::space(p).free << '\n'; fs::resize_file(p, 64*1024); // resize to 64 KB std::cout << "File size: " << fs::file_size(p) << '\n' << "Free space: " << fs::space(p).free << '\n'; fs::remove(p); }
実行結果の例
File size: 1 Free space: 31805444096 File size: 65536 Free space: 31805444096
[編集] 関連項目
| ファイルのサイズを返す (関数) | |
| ファイルシステム上の利用可能な空き容量を決定する (関数) |