C++ 名前付き要件： RegexTraits (C++11 以降)

 

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C++ 名前付き要件

基本 DefaultConstructible MoveConstructible (C++11) CopyConstructible CopyAssignable MoveAssignable (C++11) Destructible 型のプロパティ ScalarType PODType TriviallyCopyable (C++11) TrivialType (C++11) StandardLayoutType (C++11)   ImplicitLifetimeType ライブラリワイド BooleanTestable EqualityComparable LessThanComparable Swappable ValueSwappable (C++11) NullablePointer (C++11) Hash (C++11) アロケータ FunctionObject Callable Predicate BinaryPredicate Compare

コンテナ コンテナ ReversibleContainer AllocatorAwareContainer SequenceContainer ContiguousContainer (C++17) AssociativeContainer UnorderedAssociativeContainer (C++11)   コンテナ要素 DefaultInsertable (C++11) CopyInsertable (C++11) MoveInsertable (C++11) EmplaceConstructible (C++11) Erasable (C++11) イテレータ LegacyIterator LegacyInputIterator LegacyOutputIterator LegacyForwardIterator LegacyBidirectionalIterator LegacyRandomAccessIterator LegacyContiguousIterator (C++17) ConstexprIterator (C++20) ストリームI/O FormattedInputFunction UnformattedInputFunction FormattedOutputFunction UnformattedOutputFunction フォーマッタ BasicFormatter (C++20) フォーマッタ (C++20)

乱数 SeedSequence (C++11) RandomNumberEngine (C++11) RandomNumberDistribution (C++11) UniformRandomBitGenerator (C++11) RandomNumberEngineAdaptor (C++11) 並行性 BasicLockable (C++11) Lockable (C++11) TimedLockable (C++11) SharedLockable (C++14) SharedTimedLockable (C++14) Mutex (C++11) TimedMutex (C++11) SharedMutex (C++17) SharedTimedMutex (C++14) Ranges RangeAdaptorObject (C++20) RangeAdaptorClosureObject (C++20) 多次元ビュー LayoutMapping (C++23) LayoutMappingPolicy (C++23) AccessorPolicy (C++23) その他 CharTraits RegexTraits (C++11)   BitmaskType LiteralType (C++11) NumericType UnaryTypeTrait (C++11) BinaryTypeTrait (C++11) TransformationTrait (C++11) Clock (C++11) TrivialClock (C++11)

 

RegexTraits は、std::basic_regex のテンプレート型パラメータとして使用される際に、指定された文字型に必要な操作を抽象化するトレイトクラスです。

要件

以下を考えます。

• CharT、文字型
• X、型 CharT に対する RegexTraits 型
• u、型 X のオブジェクト
• v、型 const X のオブジェクト
• p、型 const CharT* の値
• I1, I2、入力イテレータ
• F1, F2、前方イテレータ
• c、型 const CharT の値
• s、型 X::string_type のオブジェクト
• cs、型 const X::string_type のオブジェクト
• b、型 bool の値
• I、型 int の値
• cl、型 X::char_class_type のオブジェクト
• loc、型 X::locale_type のオブジェクト

式	戻り値の型	意味
X::char_type	CharT	文字型を参照するために使用される。
X::string_type	std::basic_string<CharT>
X::locale_type		トレイトクラスによって使用されるロケールを表す、CopyConstructible な型。
X::char_class_type		特定の文字分類を表す、BitmaskType 型。
X::length(p)	std::size_t	戻り値：p[i] == 0 となる最小の i。計算量は i に対して線形。
v.translate(c)	X::char_type	戻り値：任意の文字 d に対して、c と等価であるとみなされる場合、v.translate(c) == v.translate(d) となるような文字。
v.translate_nocase(c)	X::char_type	戻り値：任意の文字 C に対して、大文字小文字を区別せずに c と等価であるとみなされる場合、v.translate_nocase(c) == v.translate_nocase(C) となるような文字。
v.transform(F1, F2)	X::string_type	戻り値：イテレータ範囲 [F1, F2) によって指定される文字シーケンスのソートキー。文字シーケンス [G1, G2) が文字シーケンス [H1, H2) より前にソートされる場合、v.transform(G1, G2) < v.transform(H1, H2) となる。
v.transform_primary(F1, F2)	X::string_type	戻り値：イテレータ範囲 [F1, F2) によって指定される文字シーケンスのソートキー。文字シーケンス [G1, G2) が文字シーケンス [H1, H2) より前に大文字小文字を区別せずにソートされる場合、v.transform_primary(G1, G2) < v.transform_primary(H1, H2) となる。
v.lookup_collatename(F1, F2)	X::string_type	戻り値 文字シーケンスが有効な照合要素でない場合は空文字列。 それ以外の場合は、イテレータ範囲 [F1, F2) によって指定される文字シーケンスからなる照合要素を表す文字シーケンス。
v.lookup_classname(F1, F2, b)	X::char_class_type	イテレータ範囲 [F1, F2) によって指定される文字シーケンスを、後で isctype に渡すことができる BitmaskType の値に変換する。 lookup_classname から返される値はビット単位で OR 演算することができる。結果の値は、対応する文字クラスのいずれかへの所属を表す。 もし b が true ならば、返されるビットマスクは大文字小文字を区別せずに文字を照合するのに適している。 X によって認識される文字クラスの名前でない場合、​0​ を返す。 返される値は、シーケンス内の文字の大文字小文字に関係なく独立している必要がある。
v.isctype(c, cl)	bool	戻り値：c が cl によって指定される文字クラスのいずれかのメンバーであるかどうか。
v.value(c, I)	int	戻り値 文字 c が基数 I の有効な数字である場合、基数 I における数字 c によって表される値。 それ以外の場合は -1。
u.imbue(loc)	X::locale_type	u にロケール loc を注入する。 戻り値：もしあれば、u によって使用されていた以前のロケール。
v.getloc()	X::locale_type	戻り値：もしあれば、v によって使用されていた以前のロケール。

標準ライブラリ

RegexTraits は、以下の標準ライブラリクラスによって満たされます。

template<> class regex_traits<char>; template<> class regex_traits<wchar_t>;		(C++11以降) (C++11以降)