名前空間
変種
操作

std::vector<T,Allocator>::append_range

From cppreference.com
< cpp‎ | コンテナ‎ | vector
 
 
 
 
template< container-compatible-range<T> R >
constexpr void append_range( R&& rg );
(C++23から)

範囲 rg の要素のコピーを、end() の前に、逆順ではない順序で挿入します。

操作後、新しい size() が古い capacity() より大きい場合、再割り当てが行われ、その場合、すべてのイテレータ ( end() イテレータを含む) と要素へのすべての参照は無効になります。それ以外の場合、 end() イテレータのみが無効になります。

rg の各イテレータは、1 回だけ逆参照されます。

目次

[編集] パラメータ

rg - コンテナ互換範囲。つまり、要素が T に変換可能な input_range
型要件
-
T は、*ranges::begin(rg) から vectorEmplaceConstructible である必要があります。また、TvectorMoveInsertable である必要があります。それ以外の場合、動作は未定義です。

[編集] 戻り値

(なし)

[編集] 計算量

再割り当てが発生した場合、結果の vector の要素数に線形。それ以外の場合、挿入される要素数と end() までの距離の和に線形です。

[編集] 例外

T のコピーコンストラクタ、ムーブコンストラクタ、代入演算子、またはムーブ代入演算子、あるいは任意の InputIterator 操作によって例外がスローされる場合を除き、効果はありません。単一の要素を末尾に挿入する際に例外がスローされ、かつ TCopyInsertable であるか、std::is_nothrow_move_constructible_v<T>true の場合、効果はありません。それ以外の場合、非 CopyInsertableT のムーブコンストラクタによって例外がスローされた場合、効果は未指定です。

注釈

機能テストマクロ 規格 機能
__cpp_lib_containers_ranges 202202L (C++23) ranges対応の構築と挿入

[編集]

#include <cassert>
#include <vector>
#include <list>
 
int main()
{
    auto head = std::vector{1, 2, 3, 4};
    const auto tail = std::list{-5, -6, -7};
#ifdef __cpp_lib_containers_ranges
    head.append_range(tail);
#else
    head.insert(head.end(), tail.cbegin(), tail.cend());
#endif
    assert((head == std::vector{1, 2, 3, 4, -5, -6, -7}));
}

[編集] 関連項目

要素の範囲を挿入する
(public member function)
末尾に要素を追加する
(public member function)
末尾に要素を直接構築する
(public member function)
English 日本語 中文(简体) 中文(繁體)