std::cerr, std::wcerr

 

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出力関数 (C++23)

C形式I/O

バッファ

basic_streambuf

basic_filebuf

basic_stringbuf

basic_spanbuf (C++23)

strstreambuf (C++98/26*)

basic_syncbuf (C++20)

ストリーム

抽象化

ios_base

basic_ios

basic_istream

basic_ostream

basic_iostream

ファイルI/O

basic_ifstream

basic_ofstream

basic_fstream

文字列I/O

basic_istringstream

basic_ostringstream

basic_stringstream

配列I/O

basic_ispanstream (C++23)

basic_ospanstream (C++23)

basic_spanstream (C++23)

istrstream (C++98/26*)

ostrstream (C++98/26*)

strstream (C++98/26*)

同期出力

basic_osyncstream (C++20)

型

streamoff

streamsize

fpos

エラーカテゴリインターフェース

iostream_category (C++11)

io_errc (C++11)

 

std::basic_ostream

グローバルオブジェクト
coutwcout	cerrwcerr	clogwclog
メンバ関数
basic_ostream::basic_ostream
basic_ostream::~basic_ostream
basic_ostream::operator= (C++11)
書式付き出力
basic_ostream::operator<<
非書式付き出力
basic_ostream::put
basic_ostream::write
位置付け
basic_ostream::tellp
basic_ostream::seekp
その他
basic_ostream::flush
basic_ostream::swap (C++11)
メンバクラス
basic_ostream::sentry
非メンバ関数
operator<<(std::basic_ostream)
print(std::ostream) (C++23)
println(std::ostream) (C++23)
vprint_unicode(std::ostream) (C++23)
vprint_nonunicode(std::ostream) (C++23)

 

ヘッダ <iostream> で定義
extern std::ostream cerr;	(1)
extern std::wostream wcerr;	(2)

グローバルオブジェクト std::cerr および std::wcerr は、標準 C エラー出力ストリーム stderr に関連付けられた、実装定義の型 (std::streambuf および std::wstreambuf からそれぞれ派生) のストリームバッファへの出力を制御します。

これらのオブジェクトは、型 std::ios_base::Init のオブジェクトが最初に構築される際、またはそれ以前に初期化されることが保証されており、順序付けられた初期化を持つ静的オブジェクトのコンストラクタとデストラクタで使用可能です (オブジェクトが定義される前に <iostream> がインクルードされている限り)。

std::ios_base::sync_with_stdio(false) が発行されていない限り、これらのオブジェクトには、フォーマットされた出力と非フォーマット出力の両方について、複数のスレッドから同時に安全にアクセスできます。

一度初期化されると、(std::cerr.flags() & unitbuf) != 0 (std::wcerr も同様) となり、これらのストリームオブジェクトに送られた出力はすべて、( std::basic_ostream::sentry のデストラクタを介して) OS に即座にフラッシュされます。

さらに、std::cerr.tie() は &std::cout を返します (std::wcerr と std::wcout も同様)。これは、std::cerr での出力操作はすべて、まず std::cout.flush() を実行することを意味します ( std::basic_ostream::sentry のコンストラクタを介して)。

備考

名前に含まれる「c」は「character」を指します (stroustrup.com FAQ)。cerr は「character error (stream)」、wcerr は「wide character error (stream)」を意味します。

例

std::cerr を介した stderr への出力は、std::cout の保留中の出力をフラッシュしますが、std::clog を介した stderr への出力はフラッシュしません。

このコードを実行

#include <chrono>
#include <iostream>
#include <thread>
using namespace std::chrono_literals;
 
void f()
{
    std::cout << "Output from thread...";
    std::this_thread::sleep_for(2s);
    std::cout << "...thread calls flush()" << std::endl;
}
 
int main()
{
    std::jthread t1{f};
    std::this_thread::sleep_for(1000ms);
    std::clog << "This output from main is not tie()'d to cout\n";
    std::cerr << "This output is tie()'d to cout\n";
}

実行結果の例

This output from main is not tie()'d to cout
Output from thread...This output is tie()'d to cout
...thread calls flush()

欠陥報告

以下の動作変更を伴う欠陥報告が、以前に公開されたC++標準に遡って適用されました。

DR	適用対象	公開された動作	正しい動作
LWG 455	C++98	std::cerr.tie() と std::wcerr.tie() はヌルポインタを返していました	それらは &std::cout と &std::wcout をそれぞれ返します

関連項目

Init	標準ストリームオブジェクトを初期化する (std::ios_base の public メンバクラス)
clogwclog	標準Cエラー ストリーム stderr に書き込む (グローバルオブジェクト)
coutwcout	標準C出力ストリーム stdout に書き込む (グローバルオブジェクト)
stdinstdoutstderr	入力ストリームに関連付けられた FILE* 型の式 出力ストリームに関連付けられた FILE* 型の式 エラー出力ストリームに関連付けられた FILE* 型の式 (マクロ定数)