std::strtol, std::strtoll

 

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to_chars (C++17) to_chars_result (C++17) from_chars (C++17) from_chars_result (C++17) chars_format (C++17)

テキストエンコーディング識別

text_encoding (C++26)

 

ヌル終端バイト文字列

関数
文字の分類
isalnum isalpha islower isupper isdigit isxdigit	isblank (C++11) iscntrl isgraph isspace isprint ispunct
文字操作
tolower	toupper
数値フォーマットへの変換
atof atoiatolatoll (C++11) strtolstrtoll (C++11)	strtoulstrtoull (C++11) strtofstrtodstrtold (C++11)(C++11) strtoimaxstrtouimax (C++11)(C++11)
文字列操作
strcpy strncpy strxfrm	strcat strncat
文字列検査
strlen strcmp strncmp strcoll strchr strrchr	strspn strcspn strpbrk strstr strtok
文字配列関数
memchr memcmp memset	memcpy memmove
その他
strerror

 

ヘッダ <cstdlib> で定義
long      strtol( const char* str, char** str_end, int base );	(1)
long long strtoll( const char* str, char** str_end, int base );	(2)	(C++11以降)

str が指すバイト文字列内の整数値を解釈します。

std::isspace を呼び出して識別される空白文字をすべて破棄し、最初の非空白文字が見つかるまで処理を続けます。次に、可能な限り多くの文字を読み取って、有効な 基数-n（n は base）の整数表現を形成し、それを整数値に変換します。有効な整数値は、次の部分で構成されます。

• (任意)プラスまたはマイナスの記号
• (オプション) 8進数を表す接頭辞（0）（基数が8または​0​の場合にのみ適用されます）
• (オプション) 16進数を表す接頭辞（0xまたは0X）（基数が16または​0​の場合にのみ適用されます）
• 数字のシーケンス

baseの有効な値のセットは{0, 2, 3, ..., 36}です。基数2の整数の有効な数字のセットは{0, 1}、基数3の整数は{0, 1, 2}などです。10より大きい基数では、有効な数字にはアルファベット文字が含まれ、基数11の整数ではAaから始まり、基数36の整数ではZzまでとなります。大文字・小文字は区別されません。

現在インストールされているC ロケールによって、追加の数値形式が受け入れられる場合があります。

baseの値が​0​の場合、数値基数は自動検出されます。接頭辞が0の場合は8進数、接頭辞が0xまたは0Xの場合は16進数、それ以外の場合は10進数とみなされます。

入力シーケンスにマイナス記号が含まれていた場合、数字のシーケンスから計算された数値は、結果の型における単項マイナス演算子によるかのように否定されます。

str_end が指すポインタは、解釈された最後の文字の次の文字を指すように設定されます。 str_end がヌルポインタの場合、無視されます。

str が空であるか、期待される形式でない場合、変換は実行されず、（str_end がヌルポインタでない場合）str の値が str_end が指すオブジェクトに格納されます。

パラメータ

str	-	解釈されるヌル終端バイト文字列へのポインタ
str_end	-	文字へのポインタへのポインタ
base	-	解釈される整数値の基数

戻り値

• 成功した場合、str の内容に対応する整数値が返されます。
• 変換された値が対応する戻り値の型の範囲を超える場合、範囲エラーが発生し（errno が ERANGE に設定される）、LONG_MAX、LONG_MIN、LLONG_MAX、または LLONG_MIN が返されます。
• 変換が実行できない場合、​0​が返されます。

例

このコードを実行

#include <cerrno>
#include <cstdlib>
#include <iomanip>
#include <iostream>
#include <string>
 
int main()
{
    const char* p = "10 200000000000000000000000000000 30 -40";
    std::cout << "Parsing " << std::quoted(p) << ":\n";
 
    for (;;)
    {
        // errno can be set to any non-zero value by a library function call
        // regardless of whether there was an error, so it needs to be cleared
        // in order to check the error set by strtol
        errno = 0;
        char* p_end{};
        const long i = std::strtol(p, &p_end, 10);
        if (p == p_end)
            break;
 
        const bool range_error = errno == ERANGE;
        const std::string extracted(p, p_end - p);
        p = p_end;
 
        std::cout << "Extracted " << std::quoted(extracted)
                  << ", strtol returned " << i << '.';
        if (range_error)
            std::cout << "\n  Range error occurred.";
 
        std::cout << '\n';
    }
}

実行結果の例

Parsing "10 200000000000000000000000000000 30 -40":
Extracted "10", strtol returned 10.
Extracted " 200000000000000000000000000000", strtol returned 9223372036854775807.
  Range error occurred.
Extracted " 30", strtol returned 30.
Extracted " -40", strtol returned -40.

関連項目

stoistolstoll (C++11)(C++11)(C++11)	文字列を符号付き整数に変換する (function)
strtoulstrtoull (C++11)	バイト文字列を符号なし整数値に変換する (関数)
strtoimaxstrtoumax (C++11)(C++11)	バイト文字列を std::intmax_t または std::uintmax_t に変換する (関数)
wcstolwcstoll	ワイド文字列を整数値に変換する (関数)
strtofstrtodstrtold	バイト文字列を浮動小数点値に変換する (関数)
from_chars (C++17)	文字シーケンスを整数値または浮動小数点数値に変換する (関数)
atoiatolatoll (C++11)	バイト文字列を整数値に変換する (関数)
C のドキュメント strtol, strtoll