std::make_from_tuple

 

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汎用ユーティリティ 関数オブジェクト ビット操作 (C++20) bitset hash (C++11) 関係演算子 (C++20で非推奨) rel_ops::operator!=rel_ops::operator>    rel_ops::operator<=rel_ops::operator>= 整数比較関数 cmp_equalcmp_lesscmp_less_than (C++20)(C++20)(C++20)   cmp_not_equalcmp_greatercmp_greater_than (C++20)(C++20)(C++20) in_range (C++20) スワップと型操作 swap ranges::swap (C++20) exchange (C++14) declval (C++11) to_underlying (C++23) forward (C++11) forward_like (C++23) move (C++11) move_if_noexcept (C++11) as_const (C++17) 共通語彙型 pair tuple (C++11) optional (C++17) any (C++17) variant (C++17) tuple_size (C++11) tuple_element (C++11) apply (C++17) make_from_tuple (C++17) expected (C++23)

 

ヘッダ <tuple> で定義
template< class T, class Tuple > constexpr T make_from_tuple( Tuple&& t );		(C++17以降) (C++23まで)
template< class T, tuple-like Tuple > constexpr T make_from_tuple( Tuple&& t );		(C++23から)

型Tのオブジェクトを、タプルtの要素をコンストラクタの引数として使用して構築する。

以下のように定義される、解説専用関数/*make-from-tuple-impl*/が与えられた場合
template<class T, tuple-like Tuple, std::size_t... I> // C++23以前はTupleに対する制約なし
constexpr T /*make-from-tuple-impl*/(Tuple&& t, std::index_sequence<I...>)
{
    return T(std::get<I>(std::forward<Tuple>(t))...);
}

その効果は以下と等価である。
return /*make-from-tuple-impl*/<T>(
    std::forward<Tuple>(t),
    std::make_index_sequence<std::tuple_size_v<std::remove_reference_t<Tuple>>>{}
);.

もし

std::tuple_size_v<std::remove_reference_t<Tuple>> が 1 であり、かつ std::reference_constructs_from_temporary_v<     T, decltype(std::get<0>(std::declval<Tuple>()))> が true の場合、または

(C++23から)

• std::is_constructible_v<T, decltype(std::get<I>(std::declval<Tuple>()))...> が false の場合、

プログラムは不適格である。

パラメータ

t

-

Tのコンストラクタの引数として使用される要素を持つタプル。

戻り値

構築されたTオブジェクトまたは参照。

備考

Tupleはstd::tupleである必要はなく、代わりにstd::getとstd::tuple_sizeをサポートするものであれば何でもよい。特に、std::arrayとstd::pairを使用できる。	(C++23まで)
Tupleはタプルライクなものに制約されており、つまり、その中の各型はstd::tupleの特殊化であるか、tuple-likeをモデル化する別の型（std::arrayやstd::pairなど）である必要がある。	(C++23から)

保証されたコピー省略のため、Tはムーブ可能である必要はない。

機能テストマクロ	値	規格	機能
__cpp_lib_make_from_tuple	201606L	(C++17)	std::make_from_tuple

例

このコードを実行

#include <iostream>
#include <tuple>
 
struct Foo
{
    Foo(int first, float second, int third)
    {
        std::cout << first << ", " << second << ", " << third << '\n';
    }
};
 
int main()
{
    auto tuple = std::make_tuple(42, 3.14f, 0);
    std::make_from_tuple<Foo>(std::move(tuple));
}

出力

42, 3.14, 0

欠陥報告

以下の動作変更を伴う欠陥報告が、以前に公開されたC++標準に遡って適用されました。

DR	適用対象	公開された動作	正しい動作
LWG 3528	C++17	1タプルの場合、reinterpret_castなどを含むキャストが許可されていた。	禁止された

関連項目

make_tuple (C++11)	引数型によって定義された型の tuple オブジェクトを生成する (関数テンプレート)
forward_as_tuple (C++11)	転送参照の tuple を生成する (関数テンプレート)
apply (C++17)	引数のタプルを使って関数を呼び出す (関数テンプレート)