std::collate<CharT>::compare, std::collate<CharT>::do_compare

 

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text_encoding (C++26)

 

ローカライズライブラリ

ロケールとファセット   ロケール has_facet use_facet locale ファセットカテゴリ 基底クラス ctype_base codecvt_base messages_base time_base money_base ctypeファセット ctype ctype<char> ctype_byname codecvt codecvt_byname 数値ファセット num_get num_put numpunct numpunct_byname 文字比較ファセット collate collate_byname 時間ファセット time_get time_put time_get_byname time_put_byname

通貨ファセット money_get money_put moneypunct moneypunct_byname メッセージファセット messages messages_byname 文字の分類と変換 文字の分類 isspace    iscntrl isupper islower    isalpha ispunct isdigit    isxdigit isalnum isblank (C++11) isprint isgraph 文字変換 toupper    tolower 文字列とストリームの変換 wstring_convert (C++11/17/26*) wbuffer_convert (C++11/17/26*) Unicode変換ファセット codecvt_utf8 (C++11/17/26*) codecvt_utf16 (C++11/17/26*) codecvt_utf8_utf16 (C++11/17/26*) codecvt_mode (C++11/17/26*) Cライブラリのロケール LC_ALLLC_COLLATELC_CTYPELC_MONETARYLC_NUMERICLC_TIME    setlocale localeconv lconv

 

std::collate

メンバ関数

collate::collate

collate::~collate

collate::comparecollate::do_compare

collate::transformcollate::do_transform

collate::hashcollate::do_hash

 

ヘッダー <locale> で定義
public: int compare( const CharT* low1, const CharT* high1,              const CharT* low2, const CharT* high2 ) const;	(1)
protected: virtual int do_compare( const CharT* low1, const CharT* high1,                         const CharT* low2, const CharT* high2 ) const;	(2)

1) 公開メンバ関数。最も派生したクラスの保護仮想メンバ関数do_compareを呼び出します。

2) このロケールの照合規則を使用して、文字シーケンス[low1, high1) を文字シーケンス[low2, high2) と比較し、最初の文字列が2番目の文字列に従う場合は1、最初の文字列が2番目の文字列より前にある場合は-1、2つの文字列が等しい場合はゼロを返します。

パラメータ

low1	-	最初の文字列の最初の文字へのポインタ
high1	-	最初の文字列の終端の次の文字へのポインタ
low2	-	2番目の文字列の最初の文字へのポインタ
high2	-	2番目の文字列の終端の次の文字へのポインタ

戻り値

最初の文字列が2番目の文字列より大きい場合（つまり、照合順序で2番目の文字列の後に続く場合）は1、最初の文字列が2番目の文字列より小さい場合（照合順序で2番目の文字列より前に来る場合）は-1、2つの文字列が等しい場合はゼロ。

注釈

3者比較が不要な場合（たとえば、std::sortなどの標準アルゴリズムにCompare引数を提供する場合）は、std::locale::operator()の方が適切かもしれません。

照合順序は辞書順です。つまり、アルファベットでの文字の位置（その同値クラス）が、大文字・小文字やバリアントよりも優先されます。同値クラス内では、小文字が対応する大文字よりも前に照合され、ダイアクリティカルマークを持つ文字にはロケール固有の順序が適用される場合があります。一部のロケールでは、文字のグループが単一の照合単位として比較されます。たとえば、チェコ語の"ch"は"h"の後に、"i"の前に照合されます。ハンガリー語の"dzs"は"dz"の後に、"g"の前に照合されます。

例

このコードを実行

#include <iostream>
#include <locale>
#include <string>
 
template<typename CharT>
void try_compare(const std::locale& l, const CharT* p1, const CharT* p2)
{
    auto& f = std::use_facet<std::collate<CharT>>(l);
 
    std::basic_string<CharT> s1(p1), s2(p2);
    if (f.compare(&s1[0], &s1[0] + s1.size(),
                  &s2[0], &s2[0] + s2.size()) < 0)
        std::wcout << p1 << " before " << p2 << '\n';
    else
        std::wcout << p2 << " before " << p1 << '\n';
}
 
int main()
{
    std::locale::global(std::locale("en_US.utf8"));
    std::wcout.imbue(std::locale());
 
    std::wcout << "In the American locale: ";
    try_compare(std::locale(), "hrnec", "chrt");
    std::wcout << "In the Czech locale: ";
    try_compare(std::locale("cs_CZ.utf8"), "hrnec", "chrt");
 
    std::wcout << "In the American locale: ";
    try_compare(std::locale(), L"år", L"ängel");
    std::wcout << "In the Swedish locale: ";
    try_compare(std::locale("sv_SE.utf8"), L"år", L"ängel");
}

出力

In the American locale: chrt before hrnec
In the Czech locale: hrnec before chrt
In the American locale: ängel before år
In the Swedish locale: år before ängel

関連項目

strcoll	現在のロケールに従って2つの文字列を比較する (関数)
wcscoll	現在のロケールに従って2つのワイド文字列を比較する (関数)
operator()	このロケールの照合ファセットを使用して2つの文字列を辞書順に比較する （std::localeのpublicメンバ関数）