std::variant<Types...>::emplace

 

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汎用ユーティリティ 関数オブジェクト ビット操作 (C++20) bitset hash (C++11) 関係演算子 (C++20で非推奨) rel_ops::operator!=rel_ops::operator>    rel_ops::operator<=rel_ops::operator>= 整数比較関数 cmp_equalcmp_lesscmp_less_than (C++20)(C++20)(C++20)   cmp_not_equalcmp_greatercmp_greater_than (C++20)(C++20)(C++20) in_range (C++20) スワップと型操作 swap ranges::swap (C++20) exchange (C++14) declval (C++11) to_underlying (C++23) forward (C++11) forward_like (C++23) move (C++11) move_if_noexcept (C++11) as_const (C++17) 共通語彙型 pair tuple (C++11) optional (C++17) any (C++17) variant (C++17) tuple_size (C++11) tuple_element (C++11) apply (C++17) make_from_tuple (C++17) expected (C++23)

 

std::variant

メンバ関数

variant::variant

variant::~variant

variant::operator=

監視

variant::index

variant::valueless_by_exception

変更

variant::emplace

variant::swap

訪問

variant::visit (C++26)

非メンバ関数

visit (std::variant)

holds_alternative

get (std::variant)

get_if

operator==operator!=operator<operator<=operator>operator>=operator<=> (C++20)

swap (std::variant)

ヘルパークラス

monostate

bad_variant_access

variant_size

variant_alternative

hash<std::variant>

ヘルパーオブジェクト

variant_npos

 

template< class T, class... Args > T& emplace( Args&&... args );	(1)	(C++17以降) (C++20 以降 constexpr)
template< class T, class U, class... Args > T& emplace( std::initializer_list<U> il, Args&&... args );	(2)	(C++17以降) (C++20 以降 constexpr)
template< std::size_t I, class... Args > std::variant_alternative_t<I, variant>& emplace( Args&&... args );	(3)	(C++17以降) (C++20 以降 constexpr)
template< std::size_t I, class U, class... Args > std::variant_alternative_t<I, variant>&     emplace( std::initializer_list<U> il, Args&&... args );	(4)	(C++17以降) (C++20 以降 constexpr)

既存のvariantオブジェクト内に新しい値をインプレース（in-place）で作成します。

1) Types... における T のゼロベースインデックスを I とすると、 emplace<I>(std::forward<Args>(args)...) と同等です。

• このオーバーロードは、 std::is_constructible_v<T, Args...> が true であり、かつ T が Types... 内にちょうど1回だけ現れる場合にのみ、オーバーロード解決に参加します。

2) Types... における T のゼロベースインデックスを I とすると、 emplace<I>(il, std::forward<Args>(args)...) と同等です。

• このオーバーロードは、 std::is_constructible_v<T, std::initializer_list<U>&, Args...> が true であり、かつ T が Types... 内にちょうど1回だけ現れる場合にのみ、オーバーロード解決に参加します。

3) まず、現在保持されている値（もしあれば）を破棄します。次に、引数 std::forward<Args>(args)... を用いて T_I 型の値を構築するかのように、保持される値を直接初期化します。例外がスローされた場合、*this は valueless_by_exception になる可能性があります。

• このオーバーロードは、 std::is_constructible_v<T_I, Args...> が true である場合にのみ、オーバーロード解決に参加します。
• I が sizeof...(Types) より小さい値でない場合、コンパイル時エラーとなります。

4) まず、現在保持されている値（もしあれば）を破棄します。次に、引数 il および std::forward<Args>(args)... を用いて T_I 型の値を構築するかのように、保持される値を直接初期化します。例外がスローされた場合、*this は valueless_by_exception になる可能性があります。

• このオーバーロードは、 std::is_constructible_v<T_I, std::initializer_list<U>&, Args...> が true である場合にのみ、オーバーロード解決に参加します。
• I が sizeof...(Types) より小さい値でない場合、コンパイル時エラーとなります。

パラメータ

args	-	新しい値を構築する際に使用するコンストラクタ引数
il	-	新しい値を構築する際に使用する initializer_list 引数

戻り値

新しく格納された値への参照。

例外

1-4) 格納される値の初期化中にスローされた例外。

注記

機能テストマクロ	値	規格	機能
__cpp_lib_variant	202106L	(C++20) (DR)	完全 constexpr std::variant (1-4)

例

このコードを実行

#include <iostream>
#include <string>
#include <variant>
 
int main()
{
    std::variant<std::string> v1;
    v1.emplace<0>("abc"); // OK
    std::cout << std::get<0>(v1) << '\n';
    v1.emplace<std::string>("def"); // OK
    std::cout << std::get<0>(v1) << '\n';
 
    std::variant<std::string, std::string> v2;
    v2.emplace<1>("ghi"); // OK
    std::cout << std::get<1>(v2) << '\n';
    // v2.emplace<std::string>("abc"); -> Error
}

出力

abc
def
ghi

不具合報告

以下の動作変更を伴う欠陥報告が、以前に公開されたC++標準に遡って適用されました。

DR	適用対象	公開された動作	正しい動作
P2231R1	C++20	C++20 では必要な操作が constexpr にできるにもかかわらず、 emplace は constexpr ではありませんでした。	constexprではありませんでした。

関連項目

operator=

variant を代入する (public member function)