isnan
From cppreference.com
| ヘッダー <math.h> で定義 |
||
| #define isnan(arg) /* 実装定義 */ |
(C99以降) | |
指定された浮動小数点数 arg が Not-a-Number (NaN) 値であるかどうかを判定します。このマクロは整数値を返します。
FLT_EVAL_METHOD は無視されます。引数がその型よりも大きな範囲と精度で評価された場合でも、まず意味論的な型に変換され、その型に基づいて分類が行われます(評価型は NaN をサポートするが、意味論的な型はサポートしない場合に重要となります)。
目次 |
[編集] パラメータ
| arg | - | floating-point value |
[編集] 戻り値
arg が NaN の場合はゼロ以外の整数値、それ以外の場合は 0 を返します。
[編集] 注釈
異なる符号ビットとペイロードを持つ多くの NaN 値が存在します。詳細は nan を参照してください。
NaN 値は、それ自身と比較しても、他の NaN 値と比較しても、決して等しくなりません。NaN のコピーは、そのビットパターンを変更する可能性があります。
浮動小数点値が NaN であるかどうかをテストするもう一つの方法は、それ自身と比較することです。bool is_nan(double x) { return x != x; }
[編集] 例
このコードを実行
#include <float.h> #include <math.h> #include <stdio.h> int main(void) { printf("isnan(NAN) = %d\n", isnan(NAN)); printf("isnan(INFINITY) = %d\n", isnan(INFINITY)); printf("isnan(0.0) = %d\n", isnan(0.0)); printf("isnan(DBL_MIN/2.0) = %d\n", isnan(DBL_MIN / 2.0)); printf("isnan(0.0 / 0.0) = %d\n", isnan(0.0 / 0.0)); printf("isnan(Inf - Inf) = %d\n", isnan(INFINITY - INFINITY)); }
実行結果の例
isnan(NAN) = 1 isnan(INFINITY) = 0 isnan(0.0) = 0 isnan(DBL_MIN/2.0) = 0 isnan(0.0 / 0.0) = 1 isnan(Inf - Inf) = 1
[編集] 参考文献
- C23標準 (ISO/IEC 9899:2024)
- 7.12.3.4 The isnan macro (p: TBD)
- C17標準 (ISO/IEC 9899:2018)
- 7.12.3.4 The isnan macro (p: TBD)
- C11標準 (ISO/IEC 9899:2011)
- 7.12.3.4 The isnan macro (p: 236-237)
- C99標準 (ISO/IEC 9899:1999)
- 7.12.3.4 The isnan macro (p: 217)
[編集] 関連項目
| (C99)(C99)(C99) |
NaN(非数)を返す (関数) |
| (C99) |
与えられた浮動小数点値を分類する (関数マクロ) |
| (C99) |
与えられた数値が有限値かチェックする (関数マクロ) |
| (C99) |
与えられた数値が無限大かチェックする (関数マクロ) |
| (C99) |
与えられた数値が正規化数かチェックする (関数マクロ) |
| (C99) |
2つの浮動小数点数値が順序付けられていないかチェックする (関数マクロ) |
| C++ ドキュメント for isnan
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