std::tan, std::tanf, std::tanl
From cppreference.com
| ヘッダー <cmath> で定義 |
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| (1) | ||
float tan ( float num ); double tan ( double num ); |
(C++23まで) | |
| /*浮動小数点数型*/ tan ( /*浮動小数点型*/ num ); |
(C++23から) (C++26 以降 constexpr) |
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float tanf( float num ); |
(2) | (C++11以降) (C++26 以降 constexpr) |
long double tanl( long double num ); |
(3) | (C++11以降) (C++26 以降 constexpr) |
| SIMDオーバーロード (C++26以降) |
||
| ヘッダー <simd> で定義 |
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| template< /*math-floating-point*/ V > constexpr /*deduced-simd-t*/<V> |
(S) | (C++26以降) |
| 追加のオーバーロード (C++11以降) |
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| ヘッダー <cmath> で定義 |
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template< class Integer > double tan ( Integer num ); |
(A) | (C++26 以降 constexpr) |
1-3) num(ラジアン単位)のタンジェントを計算します。ライブラリは、パラメータの型としてすべてのcv修飾されていない浮動小数点型に対する
std::tanのオーバーロードを提供します。(since C++23)|
S) SIMDオーバーロードは、v_numに対して要素ごとの
std::tanを実行します。
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(C++26以降) |
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A) すべての整数型に対する追加のオーバーロードが提供されます。これらは double として扱われます。
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(C++11以降) |
目次 |
[編集] パラメータ
| num | - | ラジアン単位の角度を表す浮動小数点型または整数型の値 |
[編集] 戻り値
エラーが発生しなかった場合、numのタンジェント(tan(num))が返されます。
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`num` の絶対値が大きい場合、結果はほとんど、または全く意味を持たない可能性があります。 |
(C++11まで) |
領域エラーが発生した場合、実装定義の値が返される (サポートされている場合はNaN)。
アンダーフローによる範囲エラーが発生した場合、正確な結果 (丸め後) が返される。
[編集] エラー処理
エラーは math_errhandling で指定された通りに報告される。
実装がIEEE浮動小数点算術 (IEC 60559) をサポートしている場合、
- `±0` の場合、引数は変更されずに返されます。
- `±∞` の場合、NaN が返され、FE_INVALID が発生します。
- 引数が NaN の場合、NaN が返されます。
[編集] 注記
引数が無限大の場合、C++が準拠するCではドメインエラーとは指定されていませんが、POSIXではドメインエラーとして定義されています。
π(1/2 + n)において関数は数学的な極を持ちますが、π/2を正確に表現できる一般的な浮動小数点表現はないため、極エラーが発生する引数値はありません。
追加のオーバーロードは、(A)とまったく同じように提供する必要はありません。整数型の引数 num に対して、std::tan(num) が std::tan(static_cast<double>(num)) と同じ効果を持つように十分であればよいです。
[編集] 例
このコードを実行
#include <cerrno> #include <cfenv> #include <cmath> #include <iostream> // #pragma STDC FENV_ACCESS ON const double pi = std::acos(-1); // or C++20's std::numbers::pi int main() { // typical usage std::cout << "tan(1*pi/4) = " << std::tan(1*pi/4) << '\n' // 45° << "tan(3*pi/4) = " << std::tan(3*pi/4) << '\n' // 135° << "tan(5*pi/4) = " << std::tan(5*pi/4) << '\n' // -135° << "tan(7*pi/4) = " << std::tan(7*pi/4) << '\n'; // -45° // special values std::cout << "tan(+0) = " << std::tan(0.0) << '\n' << "tan(-0) = " << std::tan(-0.0) << '\n'; // error handling std::feclearexcept(FE_ALL_EXCEPT); std::cout << "tan(INFINITY) = " << std::tan(INFINITY) << '\n'; if (std::fetestexcept(FE_INVALID)) std::cout << " FE_INVALID raised\n"; }
実行結果の例
tan(1*pi/4) = 1
tan(3*pi/4) = -1
tan(5*pi/4) = 1
tan(7*pi/4) = -1
tan(+0) = 0
tan(-0) = -0
tan(INFINITY) = -nan
FE_INVALID raised[編集] 関連項目
| (C++11)(C++11) |
正弦を計算する (sin(x)) (関数) |
| (C++11)(C++11) |
余弦を計算する (cos(x)) (関数) |
| (C++11)(C++11) |
逆正接を計算する (arctan(x)) (関数) |
| 複素数の正接 (タンジェント) を計算する (tan(z)) (関数テンプレート) | |
| valarrayの各要素にstd::tan関数を適用します (function template) | |
| C言語ドキュメント(tan)
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